ヒラキヒミ

靴屋です。
ヒラキヒミ。は自然の声に耳を傾けよの意。
グリーンランドのイヌイットの人々の言葉です。
その地の多くは氷床で、そこで狩りをします。
流氷は氷の陸の様な物ですから、割れる事があると
乗っている氷が割れてしまったら、帰り道を失いそのまま流されて命を落とす事もあります。
彼らは死なないために、氷の音を聞きます。
ピキピキッ、この音まずいな、そう思ったら直ぐ様引き返すのです。
楽しげな靴屋の名前ですから、自然を大事に、という様な意味かと思いきや、自然の声に耳を傾けないと死んじゃうよ、という畏怖の念を抱けという様な意味があるのです。
先日SUPを漕いでいると海面がざわつき始め、なんかまずい気がして、引き返すと見る見るうねり出しました。
ヒラキヒミしたから良かったものの、ヒラキヒミしなかったらどうなってた事か。
人生においても周りが見えなくなっている時に、おい、お前大丈夫か!と声をかけてくれる人がいる。その時は邪魔臭く感じてしまうが、ヒラキヒミした方がいい。人によるけど。
歩みを止めよという事ではなく、冷静に自分のプランを見つめ直そうという事。
注意欠陥多動性ぎみの僕に、(いつかちゃんと診断してもらう企画考えよう)友人たちが、声をかけてくれる。
冷静になれない特性だけれど、大勝負に出ようとする僕には非常にありがたい。
もう一度練ってみよう。失敗できないのだから!
ここからはメモです。
元々NHKのドキュメントを見ていた時ヒラキヒミという言葉に出会ったのだけれど、その響きと意味以外記憶が薄れつつあります。
氷の種類に名前があり、その響きがやはり美しいのです。
その番組見ていた方がブログ書いておららたので、一部引用します。
飲み水にできそうな塩気のない水でできた氷を「イルディア」
充分な厚さのある氷を「ヒコ」
氷の裂け目を「エイノ」
崩れそうな氷を「アウッカウノ」
自然の声に耳を傾けよ「ヒラキヒミ」